ある日のレッスンでのこと。
アクセント記号を指さしながら、「この記号がついている音符は、どんな風に弾く?」と尋ねると、Hちゃんが楽譜に「強く」と書き込みました。
曲の最後に「ジャンッ!」と決めるところなので、この場合は「強く」で間違いではないのですが、アクセント記号の正確な意味は「その音を目立たせて」。
アクセント記号がついていても強く弾かない場合もあるから、と説明し、書き直させようとしたのですが、Hちゃんはイヤイヤと首を振るばかり。
どうやら、新しく覚えた「強」の漢字を使いたかったみたいです。
新しく覚えた知識をすぐに活用する。お手本にしたい姿勢ですね。
ということで、今回は、「強く」に「他の音より」と書き足すことで、良しとしました。
考えてみれば、子どもの頃に弾く曲で、アクセント記号がついているのは、強く弾く部分ばかり。「アクセント記号=強く弾く記号」と思い込むのも、仕方がないですよね。
そんなことがあった頃、テレビで、務川慧悟さんが友人の反田恭平さんにこんなアドバイスをしているシーンを見ました。二人ともピアニストです。
「この瞬間に何か欲しい。弱くていいんだけど、この和声に何か欲しい。痛みみたいなものが…」
特別な非和声音の弾き方についてのアドバイスなのですが、作曲家がアクセント記号をつけるときの意図は、正にこの言葉の通りなのではないかと思いました。
アクセント記号は、作曲家が(ここに何か欲しい)と思った印。その表現方法は、他の音より鋭く弾いたり、弱く弾いたり、タイミングを少しずらしたり、音色のトーンを変えたり、いろいろ可能。
そんな風に理解できました。
生徒さんたちには、アクセント記号を見つけたら、その音を目立たせるためにどんな表現をするか、いろいろ試させていこうと思います。
ステージア研究会は、引き続き、「エレクトーンで鳴らせる楽器の指導書づくり」をしています。
ストリングス〔弦楽器〕群はクリアしたので、今回は、ブラス〔金管楽器〕群のトランペットから。
学生時代に吹奏楽部に所属していたN先生が、あれこれ教えてくださいます。
「唇をぶるるるって震わせて音を出すんだよ」
「マウスピースだけで、ドレミファソラシドーって鳴らせるんだよ」
「口で倍音を鳴らして、ピストンバルブで音の高さを確定するんだよ」
なんか、非常にややこしくないですか?
唇を震わせながら、口笛を吹くように息を調節しながら、倍音とピストンバルブの状態を考えて、それでやっと、ほしい高さの音が出るということですよね。
そうして一つ一つの音を出しながら、それらをつなげて音楽を生み出しているなんて、河原で練習している中高生も、すごい人たちだったのですね。
その後、トロンボーンとホルンについても調べたのですが、どちらもトランペットに負けず劣らず難しそうでした。
ピアノやエレクトーンは、高さの順に鍵盤が並んでいて、タップするだけで音が出せます。入門者でも簡単に演奏を楽しむことができます。
一方、ショパン国際ピアノコンクールの出場者たちのように、驚くほど複雑なテクニックを駆使して美しい音楽を奏でる人たちもいます。
金管楽器と比較して、発声が容易なピアノやエレクトーンなら、正しい音の高さで弾くのは朝飯前なはず。
ですから、生徒さんたちにも、「とりあえず、楽譜通り弾けました」の〇ではなく、自分自身が心地よいと思える響き、自分自身が満たされるような演奏を目指してほしいです。
言うは易く行うは難し、ですけどね。
※ ご参考までに、打楽器に関するブログです。
jet〔全日本エレクトーン指導者協会〕本部から、ヤマハ音楽教室の理念を再確認するように、というお達しがありました。
その理念とは、「①すべての人がもっている音楽性を育み、②自ら音楽をつくり、演奏し、楽しむことの出来る能力を育て、③その音楽の歓びを広くわかちあう」、だそう。(①②③は私が付記しました)
なんだか漠然としているので、私なりの解釈をしてみました。
まずは、①「すべての人がもっている音楽性を育」む。
子どもは単一の旋律を周りの人と揃えて歌えます。手遊びの最初に、「せっせっせーの、ヨイヨイヨイッ」と歌いますね。たいていの子は、「せっせっせーの」でお互いの声の高さが違っても、「ヨイヨイヨイッ」で同じ高さに揃えられるそうです。
一方、音楽教育を受けた人は、メロディと伴奏を合わせることができます。複数のリズムをひとつの拍子感の中にまとめ、複数の高さの音を調和させる演奏ができるのです。
単一の旋律から、別々のものが響き合う立体的な音楽へ。①は、そんな風に聴く力を伸ばしましょう、ということでしょう。
そして、「②自ら音楽をつくり、演奏し、楽しむことの出来る能力を育て」る。
能動的ですね。
文章を読む=受動的、書く=能動的で考えます。書くためには、語彙を増やし、漢字を覚え、文法や文の構成を学ばなければなりません。つまり、能動的に楽しむには、その分野の知識を身につける必要があります。その手段としては、既存の名文をたくさん読むことが最適でしょう。
ですから、②は、名曲と名演にたくさん触れさせて、音楽の知識を身につける教育をしましょう、ということでしょう。
それから、「③その音楽の歓びを広くわかちあう」。
先日、Youtubeでショパン国際ピアノコンクールの一部の演奏を視聴しました。
どの演奏も素晴らしかったのですが、特に、優勝者のブルース・シャオユー・リウさんのピアノ協奏曲ホ短調。ピアノとオーケストラがすごく馴染んでいるというか、まさに一体となっていました。指揮者の方もノリノリで、聴衆からは終わるや否やの拍手喝さい、コンサート・マスターも満面の笑み。
こんなふうに音楽の歓びを広くわかちあえたら最高だろうな、と思いました。
個人レッスンの音楽教室で、③を生徒さんが経験するには、連弾やアンサンブルを弾く、会場のリアクションを感じられる発表会などに出演する、くらいですかね。
まずは、生徒さんと私と、二人で音楽の歓びを狭くわかちあえるようにしようと思います。
昨年の2月以来、足を運ぶことのなかった千里中央のヤマハ音楽教室へ行ってまいりました。先月まではオンラインで参加していた指導法研究会の集まりのためです。
本題の指導目標のための取り組みの経過報告の前に、雑談タイム。
まず、Youtubeでライブ配信されている第18回ショパン国際ピアノコンクールのお話。
「右側のダンパーペダルはもちろんのこと、左側のソフトペダルも、細かく細かく踏みかえてるの!」とO先生。きっと、出場者のみなさんは、妥協せず、理想の音色を追及していらっしゃるのでしょうね。
次に、今度の支部配信セミナーの講師坂井知寿さんのYoutubeチャンネルについて。
サン=サーンスの組曲『動物の謝肉祭』より「水族館」の演奏などを聴き、「我が家にあるのと同じエレクトーンでこんな音が出るなんて!」と研究会メンバーのテンションが上がりました。
それから、アレンジステージ(エレクトーン指導者がその資質と能力向上のために参加する編曲のコンクール)の作品をU先生が披露してくださいました。
曲名は「Groovin' Edelweiss」。やさしい3拍子の「エーデルワイス」が、ファンク・ミュージックに変身。最近バンド活動を始めた小学5年生の生徒さん用にアレンジしたそうです。
16分音符のリズムやシンコペーションなど、メロディが難しいところは伴奏がシンプルだったり、節目でまるまる1小節休めるところを作ったりしているので、かっこ良く聞こえるのに難易度は低くなっています。「生徒さんへの愛があふれてる~」と感嘆の声が上がりました。
そうこうして、研究会も終わり、その帰りのこと。
7階の教室からの下りエレベーターの中は無言。コロナ以前はあれこれおしゃべりしていましたが、電車もバスも「黙乗」ですものね。
新しい生活様式に寂しさを感じることもありましたが、久々の千里中央行きで、トリミングされたオンラインの世界から脱出できたような気分になりました。
jetでは、サウンド・カーニバルというイベントがあります。曲のイメージに合わせて、オリジナルのレジストレーション〔音色の設定〕をつくろう!というイベントです。
K君は、山下千尋さん作曲の「こな雪のおどり」で、上鍵盤は哨吶 と揚琴、下鍵盤はトランペット、というレジストレーションをつくってきました。
哨吶 と揚琴。
中国の楽器らしい、ということは推測できますが、その音色を使ったこともなければ、楽器の形状もわかりません。
レッスンの後で、「私家版 楽器事典」のwebサイトを閲覧。さらに、Youtubeで楽器名を検索すると、哨吶 と揚琴に加え、板胡(バンフ/バンコ)、二胡 (ニコ)、笛子(ディーズ)のクインテットの演奏(上の写真をクリックすると聴けます)がありました。
「楽器事典」によると、哨吶は、チャルメラの仲間で2枚リードの管楽器。揚琴は、ヨーロッパのハンマー・ダルシマーの仲間だそう。
板胡と二胡はよく似た弦楽器ですが、Youtubeのクインテットの演奏を聴いていますと、板胡の方が1オクターブ音が高いです。
いろいろ知識を蓄えて迎えた、次のレッスン。Youtubeで見たのと同じクインテット+トランペットという楽器編成の演奏をイメージして、K君とレジストレーションを改良しました。
できあがったレジストレーションでわたしが「こな雪のおどり」を弾いていますと、K君が「『こな雪のおどり』ってどんなおどり?」と言いながら、ひらりひらりと踊り始めました。
自分でレジストレーションを考えることによって、その曲に一層愛着が持てるみたいです。ともあれ、K君が楽しそうでよかったです。
※ ご参考までに、打楽器に関するブログです。
ピアノを弾くときは、脱力が大切と言われます。
先月のことですが、大人の方がピアノに向かっているとき、肩に力が入っているように見えたので、自分の体験をお話ししました。
「左足をただ床に置いておくのではなくて、指先で軽く床をつかむくらい、しっかり踏みしめたら、肩から力が抜けて、楽に弾けるようになったんですよ」
すると、その方から、「上虚下実」というヨガの言葉があるのを教えてもらいました。上半身は力を抜いて、下半身はどっしりと構えるということだそうです。
ピアノの構えも、まさに「上虚下実」だな、と思いました。
また、先日、新型コロナのワクチン接種に行った時のことです。
筋肉注射も脱力が大事みたいです。お医者さんから、「腕はだらーん、だらーん。たっぷり息を吸って、ハイ、吐きます」と声を掛けられつつ、注射されました。
呼吸も脱力のポイントですね。
弾けないフレーズのところで、気づくと、息を止めてしまっている、なんてことも、よくあります。
そんな時は、まず、フレーズの始まりで息を吐くようにしています。繊細なフレーズなら細い息、力強いフレーズなら勢いよく吹き飛ばすような息、というように。
息が吐き出せたら、それでオーケー。肺に空気が足りなくなったら、自然と吸っているので、吸う方は意識的にしなくても大丈夫です。
自分の体なのに、思うままに動かせないことも多いですが、「上虚下実」と呼吸を味方につけて、気持ちよく演奏したいですね。
「ミッキーマウスマーチ」を弾いた後、Hちゃんにイ短調スケールを弾いてもらいました。
「短調=悲しい調べ」を予期していますと、おどけた口笛と愛らしい鉄琴で、らしどれみふぁそら~。エレクトーンのレジストレーション〔音色の設定〕を「ミッキーマウスマーチ」のままで弾いたので、ちっとも悲しくないスケールになってしまいました。
指くぐりも導音〔調号どおりのスケールから7度の音を半音高くする〕もばっちりだったのに、思わず笑ってしまって。Hちゃん、ごめんね。
「短調=悲しい調べ」ではない曲と言えば、ショスタコーヴィチのピアノ曲集『こどもの音楽帳』の「楽しいおはなし」。この曲は、ホ短調ですが、タイトル通りの楽しい曲です。
アレグロ〔生き生きとした快活な速さで〕で、音域が高め、スタッカートが多用されています。強弱記号は、フォルテ〔強く〕とピアノ〔弱く〕だけ。くっきりとした強弱で、場面の切り替えが表現されます。
一方、同じく『こどもの音楽帳』の「悲しいおはなし」は、ト長調。長調なのに悲しい曲です。
アダージョ〔くつろいだ緩やかな速さで〕で、音域は低め、センプレ・レガート〔常にスラーをつけて〕で弾きます。強弱記号はピアノとディミヌエンド〔だんだん弱く〕だけ、という儚さ。
さらに、これらの曲をエレクトーンで弾くなら、レジストレーションでより楽しげに、あるいは、より悲しげに弾くことができそうですね。
習い始めの頃は、「短調=悲しい」、「長調=明るい」と認識しておけば良いですが、基本が身に着いたら、もっといろいろなニュアンスを感じながら弾いてもらいたいです。
スケールを弾くときに、テンポや音域、アーティキュレーションや強弱の指示を加え、レジストレーションも変えて弾かせたら、表現する楽しさに気づいてもらえるかな、と思いました。
※ ご参考までに、スケールに関するブログです。
ステージア研究会は、引き続き、「エレクトーンで鳴らせる楽器の指導書づくり」をしています。
エレクトーンの音色のボタンの並び順に従って、まずは、ストリングス〔弦楽器〕群のバイオリンから。
カテゴリーは「ストリングス」、名前は「バイオリン」、音の出し方は「弦が4本あり、弦部分を弓でこすったり、指ではじいたり(ピチカート奏法)して演奏する」、単音or重音は「主に単音で、重音も出せる」、などと記載事項を埋めていきました。
次はビオラ。ところが、有名な曲の項目で、「これぞビオラ!」と得心できる曲が見当たりません。
そんな時、N先生から、エレクトーンのテキスト『Electone Gallery7』で弦楽スコアをエレクトーン演奏用に編曲する課目があった、と発言が。
その課題曲は、モーツァルト『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』の第2楽章でした。
第一テーマの1回目は、第1バイオリンと第2バイオリン、チェロだけで奏でます。2回目になってビオラが登場するのですが、途端に、音の厚みが増して、奥行きが広がるんです。
バイオリンのような華やかな音色ではないので、主旋律を奏でることは滅多にありませんが、ビオラの存在感、すごいです。
生徒さんのための指導書づくりで、ビオラの役割の重さを実感することができました。人に教えることが、一番勉強になる、と聞いたことがありますが、本当にその通りだなあ、と思いました。
※ ご参考までに、打楽器に関するブログです。
当教室のレッスンでは、テキストのレパートリー曲と平行して、jet教材の『トレーニングブック』の和音づけの課題に取り組んでいます。
和音づけの課題曲は、「メリーさんのひつじ」や「茶色の小瓶」など、誰でも耳にしたことがあるようなトラディショナル・ソング〔民謡〕やスタンダード・ナンバー〔ポップスの定番〕です。
メロディだけの楽譜に、第一課ではドミナント(Ⅴ7)とトニック(Ⅰ)、第二課ではサブドミナント(Ⅳ)とドミナント(Ⅴ7)とトニック(Ⅰ)で和音をつけ、適切な伴奏形にして演奏する、というものです。
先日、Sちゃんがロシア民謡の「一週間」に取り組み始めたのですが、あっという間に仕上がり、しかも恐ろしく速いテンポで弾けたのでびっくりしました。
続いて、K君も「一週間」に取り組み始めました。楽譜はホ短調。移調奏が得意のK君。ホ短調でメロディを弾いたかと思うと、すかさず、ニ短調で弾き始めます。わたしは、オルターネイティングベースのリズム伴奏で合わせました。
さらに、今まで習った、イ短調、ト短調、ロ短調でメロディの出だしをわたしが弾けば、K君がそれぞれの調で弾き始めます。
弾みがついたK君が、弾き始めの音を一音ずつずらして、白鍵で始まるすべての短調で弾き始めました。K君が、次の調へ、次の調へと間髪を入れず進んでしまうので、伴奏のこちらは、もう大変。オルターネイティングベースの開始音(ドミナントの第5音)がパッパッと出てこないものですから、アワアワしてしまいました。
小学生の頭の切り替えの速さには舌を巻くばかりです。
それにしても、SちゃんもK君も楽しんで弾いてくれたみたいで、意外と魅力的な曲だったのだなあ、と「一週間」を見直しました。
7月の指導法研究会では、U先生から、ホールでの発表会が無事終わりました、と報告がありました。
今回の発表会は、毎回合同で発表会を開催しているN先生が録画発表会(※文末)に切り替えたため、U先生の教室単独の発表会だったそう。
ゴールデンウィーク前からの緊急事態宣言が、6月20日まで延長されたので、関係各所とやり取りの上、元々予定していた日から一週間、延期することに。
宣言がさらに延長したり、感染状況の悪化も考えられるので、無観客での開催や録画発表会の準備もし、観客を入れる場合は、事前に連絡先を聞いた招待客のみとする、など入念な下準備をしたそう。
毎回、フィナーレは全員で歌うそうですが、今回は、おのおの1.5メートルの距離を保った状態で並び、リコーダーと鍵盤ハーモニカ、エレクトーン、ピアノによるアンサンブルをしたそう。
その動画を見せてもらいました。
観客席から生徒さんがぞろぞろとステージへ。事前に配置の見取り図を渡してあり、ステージ上の立ち位置には名前のシールも貼ってあるので、みんなスムーズに並びます。
マスクを取って楽器を構えると、司会のアナウンスが入り、演奏スタート。
曲は「池の雨」。
ドレミファソ―ラファ、ミ、レ、ド。
ヤマハの生徒さんにはおなじみの、習いたての頃に歌った曲です。
レッスン中は、本番ぎりぎりまで音を出さずに練習し、当日のリハーサルもなし。ほぼぶっつけ本番だったそうですが、シンプルなメロディと衒いのないアレンジで、心が洗われるような演奏でした。
このような時期に、ホールで、お客さんの前で、教室の仲間と一緒に、発表できたこと。生徒さんたちにとって、素晴らしい経験になったことと思います。
企画立案し、感染リスクを減らす数々の手段を講じ、手抜かりなく実現させたU先生に拍手!
※ご参考までに、他の先生ですが、録画発表会の記事はこちら
生徒のTさんが、ブルグミュラーの「タランテラ」を練習し始めることになりました。テキストに、「『タランテラ』は、8分の6拍子のナポリの舞曲」と書いてあったので、一緒に、You-tubeでどんな踊りか見てみました。
テンポの速い曲に合わせて、夢中で細かいステップを踏んでいる感じ。タンバリンを片手に踊っていて、4小節目の2拍目でシャンっと鳴らします。なんだか楽しそうです。
基本のステップは、タットのリズムで、片足を前後左右へ踏み出し、そこへもう片方の足を揃える。それをタット、タットと繰り返しています。踊りの途中で、にわかに情熱的なステップに変わったりもします。
毒グモのタランチュラが這いずり回っているおどろおどろしい曲かと思っていましたが、踊り手の重心も高いし、leggiero〔軽やかに〕な曲なんだなあ、とわかりました。
Tさんが、「楽譜の音符の並びがそのまま、『タランテラ』の踊りの動きみたいですね」とおっしゃっていました。
この曲の伴奏は、拍頭に三和音でジャン、ジャンと弾くリズム伴奏の部分と、アルペジオで弾く分散和音の部分があります。Tさん流に楽譜を眺めてみると、分散和音のところから情熱的ステップに変わり、足の動きが速くなった印象を受けました。
楽譜を絵画的に見ると、また、面白い発見がありますね。
テンポの速い曲ですが、You-tubeの踊り手の方々のように、夢中で体を動かして、楽しく演奏できると良いですね。
指導法研究会は、引き続き、「各自で研究テーマを決め、継続して指導を実践しながらその結果をみて試行錯誤していこう」の方針で活動中。新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が発令中なので、zoom会議で各自の研究テーマの進捗状況が報告されました。
N先生からは、新入会された大人の初心者の方の指導についての報告がありました。月2回のレッスンの、1回目は楽典〔音楽の知識〕を中心に、2回目は曲を中心に、というスタイルで、楽しく通ってきてくれているそうです。
楽典:曲の比率が1:1なんですね。
うちの教室の場合は、大人の方のレッスンでは、楽典:曲の比率が1:9くらいでしょうか。弾きたい曲を弾けるようにすることがメインで、楽典は、演奏に必要な最低限の部分しか伝えていませんでした。
なので、楽典を学ぶ意義について考えました。
私事ですが、以前、バッハの「プレリュード(平均律 第1巻 第1番 ハ長調)」の暗譜に手こずっていた時、和音記号を書き込んで、ハーモニーの流れを把握したら、すぐに覚えられた経験があります。ハーモニー進行のルールと、音のスムーズな流れを考えたら、一番自然な方へと展開しているからです。
しかも、ハーモニーの流れを意識したら、自然な抑揚もついて、より心地よく演奏できるようにもなりました。
楽譜に従って漫然と弾くのではなく、ドミナント〔ハーモニーをその機能で分類した呼び名で、属和音のこと〕からトニック〔同じく、主和音のこと〕への流れだけでも把握して弾けたら、より生き生きとした演奏ができるかもしれません。
大人の生徒さんにも、カデンツに親しんでもらったり、生徒さんの様子を見ながら、楽典の割合を増やしていこうと思いました。
ある日のレッスンのこと。
映画『禁じられた遊び』のテーマ曲「ふたりの子供」のメロディをドレミで歌うことができたので、それでは、と生徒さんに弾かせました。
♪ ミミミレド
あれ?少し数が足りません。
ミミミ、ミレド、と見本を弾いて、もう一度。
今度は大丈夫。
そして、最後のフレーズ。
♪ シシシドシラララー
!?
また数が変!と思ってから、ふと気づきました。
問題なのは、音の数ではなくて、拍子感なのでは?と。
楽譜の拍子記号を指さして、「この曲は4分の3拍子。123、123の拍子を感じて弾いてね」と、1をしっかり、23を軽い感じで伝えてから、再チャレンジ。
♪ シシシ、シドシ、ラララ、ラー
できました!
楽譜は、音部記号があって、調号があって、拍子記号があって、それからやっと音符や休符が出て来ます。
まだ楽譜がスラスラ読めない生徒さんには、ドレミで歌って、歌えたら弾かせて、という手順で指導していました。でも、そんな生徒さんたちにも、楽譜に書いてある情報を全部伝えないと、音部記号が示す音域、調号が示す調性、拍子記号が示す拍子を無視したヘンテコな音楽になってしまうこともあるのだなあ、と反省しました。
同音連打の数や、短いフレーズを繰り返す数(「エリーゼのために」のミレミレなど)がわからなくなったら、拍子をチェック。拍子をしっかり感じて弾けば、数えなくても、きちんと弾けるようになるはず!
お試しあれ。
※ ご参考までに、拍子感やリズム感に関するブログです。
今年度のステージア研究会の研究テーマは、「エレクトーンで鳴らせる楽器の指導書をつくろう」です。緊急事態宣言中なので、今回もzoomでの研究会です。
一般の教室で使っているELS-02Cというエレクトーンでは、986(AWM音源)+94(VA音源)の音色が内蔵されています。膨大な数ですから、まずはよく使う音色のピックアップから始めました。
ストリングス〔弦楽器〕、ブラス〔金管楽器〕、ウッドウィンド〔木管楽器〕などのカテゴリー別によく使う楽器名を上げていきます。
エレクトーンの音色には、「トレモロ・ストリングス」など奏法の名前がついたものや、「チェンバー・ストリングス」など演奏形態の名前がついたもの、「ディストーション・ギター」などエフェクト〔電気的に音色を加工すること〕による名前がついたものもありますが、これらは、楽器の説明として書き加えるので除外。
また、クワイア〔歌声〕やホイッスル〔口笛〕、小学校で使うリコーダーなど、説明するまでもないものものも除きます。
進行役のN先生が「チェレスタはどうしましょう?」と言えば、F先生がすかさず「『こんぺいとうの踊り』ね!」と応じ、S先生が楽器の写真(いろいろな楽器の説明が載ったフォルダ・タイプの雑誌があったそうで、そのカード)を見せてくれます。
こんな具合に進んで、書記に名乗りを上げてくれたU先生がWordでタイプしてくれた楽器名を、最後に画面共有で確認しました。
みるみる仕事が捗る有能な先生方です。
次回は、それぞれの楽器の説明編です。
擦弦楽器や吹奏楽器を鍵盤でそれらしく演奏するための指導書なので、エレクトーンの周りに集まって、実際に音を鳴らしながらやっていけたらいいのですが、6月は、さてはてどうなることでしょうか。
一年半ごとに他の教室の先生方と合同で行っている発表会。今年の3月に開催の予定だったのですが、コロナ禍で延期となりました。
合同で行っているS先生の教室では、録画してYou Tubeに投稿したそうです。アドレスを入力してもアクセスできず、QRコードを持っている人だけが視聴できる安心の限定公開設定。
S先生の録画発表会は、ただの演奏の動画集ではなくて、ご挨拶の文言が流れるオープニング(生徒さんの演奏のBGMも素敵!)からスタート。先生のきちんとしたお人柄が伝わってきました。
そして、総勢14名の演奏シーン。顔なじみの生徒さんたちが、体の大きさも演奏技術もぐんと成長していてるのを拝見できてうれしかったです。でも、同時に、(この子たちに舞台袖で会いたかったなあ)と寂しくも感じました。
締めくくりのメッセージが流れて終わりかと思ったら、最後に出演者の紹介があり、生徒さん一人一人の本番前後の素の姿が収められていました。まるで舞台袖での時間を共有できたようで、心が和みました。
生徒さんの入れ替えのたびに、換気して、楽器を拭いて、手指の消毒をして、と録画も手間がかかったでしょうし、一時間ほどの動画ですから、編集作業も大変だったと思います。
S先生のように大勢の生徒さんを引っ張て行くタイプにはなれませんが、労をいとわない姿勢だけは見習っていきたいです。
今年度の指導法研究会の活動方針は、「各自で研究テーマを決め、継続して指導を実践しながらその結果をみて試行錯誤していこう」です。
「移調奏を取り入れることで音楽力アップ!」とか、「譜読みができるようにする」とか、「即興演奏にチャレンジ」等々、みなさん、いろいろな研究テーマを決めています。
興味深かったのは、H先生の「レベルチェックシートの活用」。今までは、弾ける/弾けない、わかる/わからない、と2項対立的なチェックだったのをフィギュアスケートの採点項目の「出来栄え点」などのように、より細かくチェックする、とおっしゃっていました。
わたしも、スケールやカデンツは、弾ける/弾けないだけでチェックしていました。でも、それでは、単なる「型」通りに指を動かしているにすぎません。
ですから、「型」としてスケールやカデンツを弾けるようになったら、楽曲の中でそれらを弾き、表情のある「音楽」として演奏できるように指導していきたいと考えを改めさせられました。
研究会の中で、M先生から「生徒が京都駅ビルのストリート・ピアノを弾いた動画を送ってくれました」と朗報が。
『鬼滅の刃』の曲を弾くと、とても上達して、人前でも臆することなく弾けるようになったそうです。
「弾きたい!」と情熱を傾けられる曲を増やしてあげるのが、指導者の一番の役目なのでしょうね。
今回のステージア研究会は、3月12日の「研究会発表」の予行演習第2弾。(第1弾はこちらの記事「Give me 免疫力」)
今回も、わたしは自宅からzoomで、他の先生方は千里中央センターの教室に集まっての研究会です。
zoomだとエレクトーンの音色がひどく悪いと思っていたのですが、今回は双方の端末を「オリジナルサウンド-ON」の設定にしたところ、音質が劇的に良くなりました。
「オリジナルサウンド-OFF」だと、例えば、シンバルの音がチッ、チッと芯の音しか聞こえなかったのが、シュアアン、シュアアンと余韻まで聞こえるようになりました。電気的なモシャモシャしていた正体不明な持続音も、ストリングスの音と判別できました。全体的にクリアな音色になった感じです。
ピアノとエレクトーンによるアンサンブル「Pretender」を、T先生も生徒さんとアンサンブルする予定ということで、最後に、F先生とU先生の演奏をT先生がスマホで撮影しました。
後で、LINEでその動画を視聴できるようにしてもらったので、再生してみてびっくり。
ギターのリフ〔執拗に繰り返される特徴的な旋律〕が聞こえます。リズムもいろんな楽器が鳴っています。ソプラノ・サックスもセカンド・エクスプレッション・ペダルを使ってポルタメント〔少し低い音から楽譜通りの音の高さまで滑らかに音高を変える奏法〕しているので、歌っている感じがよく出ています。
zoomの「オリジナルサウンド-ON」で、ずいぶん音質が良くなったと感じていたのに、こんなにたくさん聞こえていない音があったなんて、と思いました。
スマホで撮影した動画でこれだけ素敵な演奏なのだから、その場で聴いたら、どれほどかっこ良かったことでしょう。
早く、リアルな場での演奏を安心して聴ける日を迎えたいものだ、と毎度のことながら思いました。
季刊誌『音遊人』の2021Spring号に「ヤマハ講師の皆さんに聞きました!楽器別実戦アドバイス」という記事がありました。
ピアノ、エレキギター、トランペット、フルートなど、いろいろな楽器の講師のアドバイスが載っています。
多くの方が共通しておっしゃっていたのが、①音源や動画に合わせて演奏することと、②楽器を鳴らさずに、または楽器がない状態で体の動きをトレーニングすること。
①は、「感覚的にノリがつかめる(エレクトーン講師)」し、「リズムや拍節感のトレーニングにもなる(アコースティックギター講師)」し、何より「楽しい(前述の講師2名とドラム講師)」から。
②は、「複雑なからだの使い方をするからこそ、まずは動きや呼吸のイメージを持つことが大事(バイオリン講師)」だから。
面白いと思ったのが、アコースティックギター講師の方の「弾ける曲から練習を始めましょう」というアドバイス。
「昨日よりいい音色やリズムで弾く、テンポを上げるなど、具体的な目標を持って取り組」むことを推奨なさっています。
わたしは、指導者になる前は、ある程度弾けるようになったら次の曲、次の曲、と先に進むことばかり目指していました。
でも、指導者になって、生徒さんの前で参考演奏するようになって、「弾ける」と思った曲を改めて練習するようになりました。すると、ここをこうしたら、ああしたら、もっと素敵になるかも、という点が色々と見えてきて、ずいぶんレベルの低い「弾ける」をゴールにしていたのだなあ、と気づきました。
毎日の練習の始めに、「弾ける曲」を弾く。そうして、難易度を上げるのとは違った、その曲の良さを掘り下げていくような練習を続ければ、隅々まで心地のよい精細な演奏ができるようになるのではないでしょうか。
今回のステージア研究会は、3月12日の「研究会発表」の予行演習。
「研究会発表」とは、jet千里支部でおこなっていた年度末の各勉強会の発表の場「JESフォーラム」が、なんば支部に統合されたことにより、名前を変えたもので、研究会の数も大幅に増えました。
今年は、新型コロナウイルスの感染予防のため、入場の人数に制限があり、3つの部に分かれての発表です。
わたしは、都会の地下鉄での感染が怖くて、本番のなんば店に行くのはパスしています。ですから、今年の発表は、他の先生方に全部お任せ。
ステージア研究会では、まず、コロナ禍における演奏会の一形式として、F先生の自宅でのコンサートの模様を紹介。その時、F先生が生徒さんと演奏したピアノとエレクトーンによるアンサンブル「Pretender」をF先生とU先生で披露。
続いて、例年の活動報告として、キューズモール野外ステージでのハロウィン・コンサートの紹介。一昨年(昨年は中止)、S先生とN先生が演奏したエレクトーン2台によるアンサンブル「ドロ刑 警視庁捜査三課」を再演し、その背景で、コンサートの写真をスライド上映する予定です。
今回も、わたしは自宅からzoomで、他の先生方は千里中央センターの教室に集まっての研究会だったのですが、なぜかインターネットの接続状態が非常に悪く、画像がフリーズするだけでなく、音声も途切れ、更には、zoomの参加者が一人!、つまり接続が完全に切断された状態にも陥りました。
発表が全部お任せなので、せめて毎月の研究会の中で何かお役に立てることがあれば、と思っていたのですが、何をやっているのかもわからず、お手上げ状態でした。
研究会の後日、レッスンに来た生徒さんが、寒いのに水筒の飲み物(湯気は出ていなかったから冷たいはず)をごくごく飲んでいました。また、別の生徒さんは、雪の中、キャッキャッと走り回っていました。
元気いっぱいの生徒さんたちを見て、(彼女たちはきっと免疫力が高いに違いない。千里中央センターにもなんば店にも行けるに違いない)と、うらやましく思いました。
K君のエレクトーンのレッスンで「糸巻の歌」を始めました。まず、参考演奏を聴きながらドレミで音名唱。
参考演奏は、レジストレーション〔上・下鍵盤や足鍵盤の音色やリズムの設定〕があらかじめセットになっている「レジストレーションメニュー」から、「トイオーケストラ」を使って、おもちゃの世界っぽい、かわいらしい音色で録音しておきました。
レジストレーションで使っている音色を調べていたK君が「ハープシコードって、琴の音に似ている」と言ったので、エレクトーンで琴の音を出して比べてみました。
「琴の方が、丸っこい音かな?」と私が言うと、琴と一緒の和楽器のカテゴリーに入っている「大正琴」を選んで「これ!」とK君。
弾いてみると、ハープシコードは「ヴィンヴィン」、大正琴は「ディンディン」という感じ。確かに似ているかも。
後で、ウェブ検索してみたところ、どちらも金属の弦を爪(ハープシコードでは鳥の羽軸を薄く削った物、大正琴ではべっ甲のピック)ではじいて弾く、ということ。音を出す仕組みは同じでした。
ハープシコード<英>は、チェンバロ<伊>、クラブサン<仏>とも言い、17~18世紀のヨーロッパの鍵盤楽器で、奏法や外見はグランド・ピアノに似ています。一方、大正琴は、大正時代の日本で発明された弦楽器で、奏法や外見は琴に似ていますが、卓上で弾けるコンパクト・サイズ。
楽器のサイズや形が違うので、ハープシコードと大正琴が似ているなんて思いもしませんでしたが、音だけ聴いて判断すれば、意外な楽器同士の共通点が見つかることもあるのですね。
K君のおかげで、面白い発見ができました。
※ ご参考までに、打楽器に関するブログです。
Sちゃんのレッスンで「フリースの子守歌」をしました。初めての8分の6拍子の曲です。「ゆりかごが、ゆうら、ゆうら、123、456と揺れる拍子だよ」と腕を揺らしてお話ししました。
その晩に青島広志さんのピアノ曲集『もしかしてグリム』のCDを聴いていたら、「野ばらの子守歌~いばら姫~」が8分の6拍子で、やはり子守歌の拍子なのだな、と思いました。
しかし、「鹿狩りの歌~兄と妹~」もまた8分の6拍子で、「そう言えば、シューマンやメンデルスゾーンの『狩の歌』も8分の6拍子だから、馬で駆け回る拍子でもあるのだなあ」と気づきました。子守歌とは正反対のようなのに、面白いですね。
私の中では、8分の6拍子は、123拍が上向き、456拍が下向きの正弦曲線のイメージがあります。
ピアノの性格的小品で言うと、パストラール(ブルクミュラーの「牧歌」など)は、曲線的にゆっくり進む田園の時間の流れ、バルカローレ(メンデルスゾーンの「ベニスの舟歌」など)は、波の高まりと落ち込み、という感じです。
それから、jetの研究会の仲間のU先生のお話を思い出しました。
U先生は教会で讃美歌のオルガン伴奏を弾いていらっしゃるそうなのですが、なんと讃美歌もほとんど8分の6拍子なのだそうです。
「きよしこの夜」も、日本の歌集ではよく3拍子で見かけますが、讃美歌の楽譜では8分の6拍子なのだそう。4分の3拍子より8分の6拍子の方が、ゆったりした呼吸で歌えそうですね。
ゆりかごから教会まで、8分の6拍子の世界は意外と広いみたいです。
※ ご参考までに、拍子感やリズム感に関するブログです。
今月の研究会では、一筋縄ではいかない子の指導についてお話が出ました。
M先生のところの幼稚園児の生徒さんは、一度演奏を間違えると、もうその続きを聴かせてくれないそうです。できない姿を先生に見せないようにして、何でも自宅でできるようにして、また翌週のレッスンに来る、という完璧主義者なのだそう。
S先生のところの5年生の生徒さんは、よくできているからと一段高いレベルのことを要求するとふざけ始めて、なかなか新しいことにチャレンジしようとしないそう。
「練習中の曲から離れてみるのはどう?」と、O先生。つまずいたところを別の曲や聴奏でドリル的に練習したり、簡単な楽譜で初見演奏をしたり、楽器からも離れて、指のトレーニングをしたり、振り付きで歌を歌ったり、などなど、他の先生方からも意見がたくさん出ました。
一方、T先生の教室には、15年間通い続けているダウン症の生徒さんがいらっしゃるそうで、無理に「正しい演奏」の枠にはめずに、気持ち良く弾いてもらうことを心掛けているそう。
混乱しているときに間違いを指摘するとパニックになるので、その場では流して、調子が良い時に「こうするともっと良くなるって楽譜に書いてあるみたい」と告げると、ご本人も納得してさらに良い演奏になるそう。
ほどよい課題を、タイミングを逃さず、その子に合った伝え方で提示できる。そんな指導者になれるよう、わたしも、生徒さんの様子をよく見極めて、レッスンを展開していこうと思います。