今回のパーカッション勉強会では、16分音符のリズムをスティックで打つウォーミングアップをしました。
上の楽譜の①から④のパターンを、①②③④、②③④①というように、ずらしながらたたいていきます。まず、リーダーのK先生が見本を示して、他のメンバーがそれに続き、何度か繰り返します。
単純なのですが、楽譜を見てやっているわけではないので、やっているうちに頭がこんがらがってきて、「あれ?次のパターンはどれだっけ?」となり、一人脱落、二人脱落。そして、ついには全員ギブアップとなりました。
S間先生が「このパターンは何番っていうのをしっかり結び付けたらできる!」とおっしゃったのですが、番号からリズムへの変換作業というのも、わたしにはややこしく感じられます。
そこへ、K先生が「知り合いで、リズムを思い浮かべると、パーッと頭の中に楽譜が書き上がって、それを見ながらたたくといってた人がおりましたわ」と、天才的人物の話を聞かせてくれました。
わたしの頭の中はというと、カタカナが並んでいます。
上の楽譜なら、「タトトン、タトトン、タタント、タタント、タントト、タントト、ターアタ、ターアタ」。拍頭とアンティシペーション〔前のめりのリズムで、弱拍のタイミングに強拍がずれ込む〕のところにアクセントをつけて読み上げる感じです。
楽譜を見ながらの時も、S井先生は、「拍に合わせた縦の線が見える」なんておっしゃっていましたし、同じように演奏していても、人の頭の中はそれぞれ違うのだなあ、と興味深かったです。
今月の上旬に、咳が止まらなくなって、話せず歌えず、という状態になり、レッスンを休んでしまいました。生徒のみなさん、ご迷惑おかけしました。
休んでいる間に、久々に本を読んで勉強しました。彦坂恭人さんの『実践!やさしく学べるオーケストラ・アレンジ』という本で、オーケストラの楽器の特徴や奏法、楽器の組み合わせやその推移の仕方などについて書かれています。
一番面白かったのが、楽器の音量について。ピアノ〔弱く〕で演奏するときは、木管楽器、金管楽器、弦楽器の一群など、どの楽器も大きな違いはありません。ところが、フォルテ〔強く〕になると、金管楽器群の音量が他の楽器群の3倍にもなるのだそうです。
さらに驚かされたのが、ピッコロ。フルートより1オクターブ高い音が出る小さな横笛です。その音域の高さ故、オーケストラ全員が一斉に楽器を鳴らしても、この笛1本の音がちゃんと聞こえてくるのだそうです。
先日のレッスンで、K君が面白いことを言っていました。一番高い鍵盤を力いっぱい鳴らして「フォルティッシモ〔とても強く〕!」、一番低いところでも「フォルティッシモ!」だけど、中音域では「ここはメゾフォルテ〔少し強く〕だな」と。
音域の違いで、よく通る音と、他の音に紛れる音があるのを感じているみたいで、すごいなあ、と思いました。
今後、レジストレーション〔エレクトーンで鳴らす楽器の組み合わせ〕を設定する時は、音域も考慮しながら、音量を決めていこう、と思います。
※ ご参考までに、打楽器に関するブログです。
初めて「フェルマータ」の記号を扱うときは、いつも「ハッピー・バースデイ・トゥ・ユー」を例に出して説明しています。
先日のレッスンでも、「イタリアではバス停のことをフェルマータと言います」というテキストの説明文を読んでから、「ハッピー・バースデイ・トゥ・ユー」でフェルマータを実演しました。
すると、K君が「『こどものあそび』をフェルマータ付きで弾いて」とリクエストしてきました。「こどものあそび」は、以前K君が弾いた曲で、ついこの間まで妹のHちゃんも弾いていた曲です。
「どこにフェルマータをつけようか?」と訊くと、「ファの音!」とK君。
弾いてみると、ファの音が頻繁に登場する曲だったので、やたら信号の多い道路で、毎回赤信号に引っ掛かるような、もどかしい演奏になってしまいました。
でも、フェルマータの意味はしっかり覚えてくれたようです。
元の曲がしっかり頭に入っていると、記号をつけたらこう変わった、ということがしっかり理解できるようです。
新しい音楽記号が出てきたら、こんな風に、耳なじんだ曲に新しい記号をつけて、アレンジして聴かせるのも良さそうだなあ、と思いました。
※ ご参考までに、音楽用語、音楽記号に関するブログです。
今回の勉強会では、エレクトーンの演奏グレード5級を目指している生徒さんの話をしました。
「『情熱大陸』がとても上手に弾けているのだけど、アコーディオンのところに来るとイマイチになる。どうしたらアコーディオンらしい演奏になるかな?」と、N先生。
すると、O先生「アコーディオンや管楽器は、ダイナミクス〔強弱〕の変化が激しいよね。アコーディオンの蛇腹の動きをイメージしながら弾いたらどう?」と言って、緩急つけつつ、波線を描くように蛇腹の動きを再現してくれました。
なるほど、O先生の動きを見たら、起伏の少ない弾き方はできなくなりそうです。
以前、テレビで、為末大さんが、子どもへ走り方の指導をするときのことをおっしゃっていたのを思い出しました。
足首、ひざ、足の付け根、それぞれの角度を何度にして踏み込みなさい、なんて言っても伝わらない。「空き缶を踏み潰すように」と、全体の動きが見えるような例えを出せば、みんな良いフォームで走れるんです、と。
You-tubeなどでアコーディオンならアコーディオンの演奏をよく見て聴いて、その楽器を弾いているイメージを持つことができれば、エレクトーンの弾き方も自然と変わってくると思います。
まずは、こういう音で弾きたい、こんな演奏にしたい、と目指す音楽がくっきりイメージできるようにして、それから、そこに近づけていくテクニックを磨く、その順番が大切なのだなあ、と思いました。
※ ご参考までに、打楽器に関するブログです。
昨年、グレード試験の仕様が大きく変わりました。その後も、少しずつマイナーチェンジしているので、今回の指導法勉強会では、押さえておきたい変更ポイントや、疑問点などについて話し合いました。
その中で気になったのが、エレクトーン演奏グレード(Bコース)受験用に用意されているレジストレーション〔音色の設定〕のデータ。
そのレジストレーションを使うのは、初めて見た楽譜でもすぐに演奏できる力や、耳で聴いた音楽を再現演奏できる力を試す曲です。即興的に弾くものですから、ふだん練習している曲に比べ、難易度も低く、弾いて面白い曲ではありません。
面白みのない曲ならせめて、すてきな音色で弾かせてあげたいと思っていたのですが、受験用レジストレーションは、シンプルを極めました、というような愛想のない音色でした。
帰宅してから、ふとピアニストの清塚信也さんのことを思い出しました。
グランドピアノでクラシックの名曲を詩情たっぷりに演奏する一方で、キーボードでもポップスをピアノ用にアレンジした曲などを時には美しく、時にはゴージャスに演奏していらっしゃいます。
清塚さんのように、弘法筆を選ばず、を目指そう!という心構えで行けば良いのかもしれませんね。
ああ、でも、受験用レジストレーションのタッチトーン〔打鍵の強弱で音量に変化をつける機能〕がゼロ設定なのは、辛いです。
いつも愛想よく応えてくれるエレクトーンにつれない対応をされたようで寂しくなります。
グレード試験を控えるみなさん、受験用レジストレーションでエレクトーンにそっけなくされても、めげずに頑張りましょうね!
エレクトーンには、「ディレイ」という機能があります。たとえば、「ヤッホー」と弾いたら、だんだん遠ざかりながら「ヤッホー、ヤッホー、ヤッホー」と返ってくる、やまびこのような機能です。
今回のステージア勉強会のお題は、このディレイ機能。
N先生の大人の生徒さんがジグソーの「スカイ・ハイ」に挑んでいるそうですが、イントロのブラスの「ウーワー、パカパカパンッ」を左手の和音で弾くところで難儀している、とのこと。
テンポが速い上に、右手が16分音符で動いているので、左手は簡単にしたい、とN先生。
そこで、弾くのは4分音符の「パンッパンッ」、鳴るのは16分音符の「パカパカパンッ」にするべく、ディレイ機能を使ってみました。しかし、ディレイの音はだんだん遠ざかってしまうので、ブラスのパリッとした感じが出ません。8分音符で「パパパンッ」と弾くと、ハリのある音で「パカパカパンッ」と鳴るのですが、その生徒さんには、8分音符の和音も難しいそう。
ならば、と、F先生のアイデアで、単音を弾くだけで重音を鳴らせる「ノートシフト」機能も追加することに。
「ディレイ」と「ノートシフト」で、弾くのは8分音符の単音の「パパパンッ」、鳴るのは16分音符の重音の「パカパカパンッ」に。さあ、これにて決着です。
大人の生徒さんは、弾きたい曲の「ここでこの音がほしい!」というイメージがしっかりしていて、そんな気持ちが表れている演奏はとても魅力的です。
ただ、お仕事、子育て、介護などで練習する時間がなかなか取れません。そんな時に、ほしい音を無理なく再現できるよう、エレクトーンの機能をあれこれ使えるようにしておこう、と思いました。
週末になると、秋祭りの太鼓の練習の音が聞こえてきます。
太鼓をたたいているのは小学生。この界隈にお役が回ってくるのは、4年に一度で、前回の時は、単調で面白みのないリズムだなあ、と思っておりました。
でも、今年は、おや?なんかかっこいい気がします。去年、映画がヒットして、よく耳にしていたせいか、クイーンの「We Will Rock You」みたいに聞こえます。
なぜ今年のリズムがかっこよく聞こえるのか考えてみました。
両者の違いは、まず、イメージできる楽器の数。前回の秋祭りの太鼓は、「ドンドンドン、ドンドンドン」。3つの音を同じ楽器のように打っています。一方、今年は、「ドゥンドゥン、スラップ!ドゥンドゥン、スラップ!」。足を2回踏み鳴らして、手をピシャリと打つ感じ。太い音と細い音、2種類の楽器がイメージできます。
太鼓の音色は、たたく力の大小、たたくスピードの遅速で変化します。また、たたいた瞬間にバチを止めれば湿った音になり、バチを革から弾ませれば乾いた音になります。太鼓も、たたき方によって、音色が変わるのです。
もう一つの違いは、拍子感。前回までは4拍子、今回は2拍子の感じがします。今年の太鼓は、3打目にアクセントがあり、拍感にメリハリが出ています。
今年の太鼓がかっこよく聞こえるのは、音色の違いとメリハリによって、リズムに表情が生まれたからだと思います。シンプルなリズムでも、表情をつければ、面白みのある演奏になるのだなあと思いました。
教材の曲の中には、たいていの生徒さんが引っ掛かる難関のようなポイントがあります。その一つが、W. ミュラーの「春の知らせ」。3拍子、且つ、アウフタクト〔小節頭の1拍目より前からメロディがフライングして始まる〕の曲です。
1小節目を2拍で終えて、2小節目に入ってしまう子が多いのですが、きっと、アウフタクトの部分から3拍子の3拍のまとまりに収めようとしているのでしょうね。3拍子の拍子感は身に着いているのだから、もう一歩です。
先日、Hちゃんが「春の知らせ」のページのイラストの中に、ミミズ君を見つけました。メインはウサギさんとスノードロップのお花の絵なのですが、お花の横の木のうろの中からミミズっぽい虫が「ハーイ」と小さな顔をのぞかせています。
歌詞を当てはめて歌えばアウフタクトで弾けるかな、と思い、即興で「ミミズ君、ハーイ」と歌ってみました。続きの歌詞は、Hちゃんと一緒に頭をひねりましたが、なんだかイマイチ。でも、何度か、「ミミズ君、ハーイ」と歌っていると、Hちゃんがアウフタクトで弾けるようになりました。
引っ掛かるポイントがあったら、「しめた!」と思ってほしいです。乗り越えるのは大変かもしれませんが、そこは自分の伸びしろなのだから、確実に上達できます。
わたしも、一朝一夕では、クリアできないことがたくさんありますが、高い壁でも少しずつ登っていけたらいいな、と思います。
※ ご参考までに、拍子感やリズム感に関するブログです。
パーカッション勉強会では、ウォーミングアップとして、まず、「基礎打ち」からスタートします。その後、一つのリズムを2チームに分かれてたたく、というトレーニングをしました。
まず、みんなで一つのリズムをたたきます。
次に、そのリズムの表拍だけをたたきます。表拍とは、音楽に合わせて歩く時に足が地面を蹴るタイミングに表れるビートのことです。
それから、今度は裏拍だけをたたきます。裏拍とは、表拍と次の表拍の間にあるビートのことです。
そして、表拍チームと裏拍チームに分かれ、たたいてみると、最初にたたいたリズムが再現されるはず、なのですが、裏拍チームのビートがだんだん千鳥足になって、うねった感じのリズムになってしまいました。
そこへ、「他の人の音も聴いて!」と、勉強会のリーダーのK先生の声が上がりました。すると、不思議。裏拍チームのビートがかっこよく決まり始め、元のリズムが聞こえてきました。
ふだん、自分の演奏の録音を聴くと、演奏中には気づかなかった粗がしっかり聞こえてきます。演奏中は、体を動かす方に意識が持っていかれる分、耳が疎かになってしまうようです。
裏拍チームは、意識の配分が、体を動かす方から、自分の音、周りの音へと変わったことで、正確なリズムをたたけるようになったのだと思います。
演奏中は、耳が疎かになっていないか、特に気を付けなければならないな、と思いました。
今回のステージア勉強会は、発表会の直前だったので、発表会でのアンサンブルやフィナーレの曲のバランスなどのチェックをしました。
勉強会の5人の参加者の中の4人が、発表会を一緒に開催するメンバーだったので、他の先生方と発表会をしているT先生には、演奏のことから裏方のことまで、たくさんお話を聞かせてもらいました。
前回から発表会をご一緒することになったF先生から「PAマット〔ホールの音響の担当者に、メロディ担当の楽器や全体の流れ、リバーブ(音の反響)や音質の要望などを伝えるシート〕」なるものの作成を提案されたので、T先生の発表会ではどうしているのか訊いたところ、アンサンブル曲は、ホール関係者との打ち合わせ(本番のひと月前)で、演奏CDと一緒に「PAマット」も提出している、との回答。
前回までは、リハーサルの時に口頭で希望を伝えることはありましたが、T先生たちのように文書やCDで丁寧に伝えることを怠っていたので、ホールの方たちとのコミュニケーションも大切にしなければならないな、と反省しました。
参考に、T先生の発表会での講師4人によるアンサンブルの演奏動画を見せてもらいました。みんな笑顔でスウィングしていて楽しそうです。しかも暗譜。
残り2日で暗譜はできなさそうですが、笑顔&スウィングを心がけて本番のステージに臨もうと思いました。
※ ご参考までに、発表会に関するブログです。
7月15日に発表会がありました。jetの同期加入のS先生とN先生、それに勉強会でお世話になっているF先生の教室との合同発表会です。
今回、印象的だったのが、出演者の中に新社会人の方がいらしたことです。6年前の最初の発表会の時は、出演者はみんな小学生以下でしたが、今回は、社会人1人(最初の発表会には不参加)、高校生4人、中学生6人、小学生以下は10人となりました。
1年半ぶりに聴く他の教室の生徒さんたちの演奏で感心したのは、長くレッスンを続けてきた子たちの演奏が、とても魅力的になっていたことです。
会社や学校、その他のいろいろな場所で積んだ経験が音楽に表れ出るのでしょうか。演奏技術が上達しているのはもちろんですが、まじめで誠実な演奏や、ふんわりやさしい演奏、爽やかに駆け抜けるような演奏など、一人一人の風味のようなものが感じられるようになっていて、心地好かったです。
今の子は、高学年から塾が大変、中学校からは部活が大変と、大忙しですが、今回素敵な演奏を聴かせてくれた生徒さんたちのように、うちの教室の生徒さんたちも長く続けてくれたらいいな、と思いました。
※ ご参考までに、発表会に関するブログです。
以前、生徒さんに弾きたい曲を尋ねたところ、Sちゃんは大河ドラマ『西郷どん』の「メインテーマ」とエンヤさんの「Only Time」、Tさんはモーツァルトの「トルコ行進曲」とメンデルスゾーンの「ベネツィアの舟歌第2番」でした。
面白いことに、Sちゃんが選んだのは両方とも調号がフラット3つの変ホ長調の曲、Tさんが選んだのは両方ともシャープ3つのイ長調と嬰へ短調の曲でした。
調性によって曲が性格づけられる、という説があります。 SちゃんとTさんは、曲の調性による雰囲気の違いを感じ取れているのかもしれませんね。
カバレフスキーの「ワルツのように」というシャープ1つのト長調の曲がありますが、途中で「ラのシャープ」という意外な音が出てきます。「シのフラット」ならば近親調のト短調の響きなのですが、「シのフラット」ではなく、「ラのシャープ」。
なぜこのように記譜されているのだろうと思いつつ、それぞれ音名(ドレミファソ)で歌ってみると、「レシ(フラット)」はラメントーソ〔悲しげに〕の感じ、「レラ(シャープ)」はスケルツァンド〔戯れるように〕の感じがします。
やはり、ここは「ラのシャープ」にして、整ったワルツではなく、ちょっと崩した「ワルツのように」弾くのかな、と思います。
わたしは、調号がシャープ系の曲はキラッとした感じ、フラット系の曲はまろやかな感じかな、と思っております。
演奏する曲が決まったら、シャープとフラットにも目を向けてみると、新しい見方ができるかもしれませんね。
※ ご参考までに、ピアノ曲に関するブログです。
先月から引き続き、パーカッション勉強会では、菊池ひみこさんの「マンボ・イズ・マジック」に合わせて打楽器を練習中です。
パターン〔7小節ぐらい繰り返される穏やかなフレーズ〕やフィルイン〔楽節の変わり目(だいたい8小節目)に入れる派手なフレーズ〕の種類が多いティンバレスやドラムスも難しいのですが、この曲の最難関は、なんとタンバリン!
右手を「小さく前へ倣え」みたいなポーズにしてタンバリンをつかみ、手の甲を上にしたり下にしたりという動きを16分音符でしつつ、左手でアクセントを打ちにいくのですが、何しろ速いのです。
K先生の「軸が大切。軸がぶれないように!」との言葉を胸に、腕の角度など試行錯誤し、何とかタンバリンをシャカシャカ振るところまではいったのですが、左手でアクセントを入れようとするとすぐに軸がふらふらになってしまいます。
先日、別の勉強会でお会いしたF先生が「腱鞘炎バンド」なるものを腕にはめておりました。「これをはめて握ってみて!」とF先生。みんなでやってみてびっくりしたのですが、そのバンドをするだけで握力がアップするんです。
そんなことを思い出して、タンバリンを振る軸がぶれないバンド、誰かつくってくれないかなあ、なんて思いつつ、ひたすらタンバリンを振り振り。
未だにタンバリンは攻略できておりませんが、その日は帰宅したら、親指にマメができていて、我ながらよく頑張った日でした。
※ ご参考までに、打楽器に関するブログです。
ただ今、パーカッション勉強会では、菊池ひみこさんの「マンボ・イズ・マジック」に合わせて打楽器を練習中です。
「マンボ・メドレー」の時もそうでしたが、速いです。そして、曲のテンポに追いつこうとすると、力んでしまってスムーズに動けなくなってさらに追いつけなくなる、という悪循環。
どうしたものかと悩んでいると、K先生が「16分音符のややこしいリズムも、口で歌えたら叩けるようになりますよ」とアドバイスしてくださいました。
さっそく、「タトタト、ストタン、ストタト、ストスト」「ストタン、タトント、ツクタン、ストーン」などと口ずさんでみましたが、口でもまだ曲のテンポにはちょっと遅い状態。
口ずさみながら、テレビで俳優の篠井英介さんが「息の詰めと開き」ということをおっしゃっていたのを思い出しました。
息を詰めるように口ずさむと、緊張した感じがしました。一方、堰を開いて、とどまっていた空気を流し出すように口ずさむと、勢いよく進んでいく感じがしました。
息を開いて演奏すればテンポ・アップできそうですが、気がつけばいつも、息が詰まっている状態で演奏しています。まずは、慣れるほどの練習が必要だな、と思いました。
7月の発表会のフィナーレ(全員で歌う)の曲が、「WAになっておどろう」に決まり、F先生と伴奏を担当することになりました。
20年ほど昔のエレクトーン演奏のmidiデータを基に、とりあえずエレクトーン・ソロ状態の楽譜を作成して、打ち合わせに臨みました。
F先生に聴いてもらい、歌の伴奏への編曲の仕方を教えてもらいました。
まず、メロディは大きくとる。歌は16分音符のリズムになっていますが、伴奏のメロディ・ラインは2分音符や4分音符、たまに8分音符へ変換。
次に、盛り上がるところは、メロディ・ラインにハモる音をプラス。
そして、さらに盛り上がるところは、オブリガート〔メロディとは異なる動きをするもう一つのメロディ。対旋律〕もプラス、等々。
他の先生方からのアドバイスもたくさんいただいて、歌の伴奏らしいエレクトーンの楽譜に変身したところで、F先生のピアノと一緒に合わせます。が、大幅に変更したので、すぐには弾けず、「練習しておきます」ということになりました。
帰宅して楽譜を清書して練習を始めたところ、F先生やN先生が考えてくれたオブリガートが心地よくて、つい歌を口ずさみたくなりました。
次は、F先生のピアノとS先生の歌と合うように調整します。生徒さんたちにも気持ちよく歌ってもらえるような伴奏になるといいな、と思いつつ、練習しています。
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今回の指導法勉強会では、レッスンのお悩み相談をしました。
「片手ずつだと弾けるのに、両手になると上手く弾けない子がいるんです」とU先生。すると、他の先生方からも、つまずいている生徒さんの様子があれこれ語られました。
「テンポをゆっくりにして練習すればできるのに、仕上げのテンポ弾こうとするから、両手になるとグチャグチャになってしまう」、「両手の指のポジションを一つずつ覚えてつなげていけば弾ける、と言って、片手ずつの練習を嫌がる」等々です。
そこへ、「力が入ってコチコチになっているから、速く指が動かない子がいたんだけど」と言って、O先生が試してみた方法を教えてくれました。それは、アルベルティ・バスをふにゃふにゃの指で弾く、という方法だそうです。しかも、ゲームのようにランク付けをして、LEVEL1はドソミソを4回連続、LEVEL2は8回連続、LEVEL3からはシソファソになって、更には、ドソミソとシソファソを交互になど、どんどん難しくしていくそう。
一般的な練習方法を嫌がる生徒さんも、O先生のような課題の与え方をしたら面白がってやってくれるかもしれないな、と思いました。
「だるまさんが転んだ」風に合図を出すたびに演奏をストップさせて運指を確認させるとか、2小節ごと、1小節ごと、2拍ごと、と周期を短くしながら先生と交互に弾くとか、面白がって取り組める練習法を私も思案中です。
久しぶりにエレクトーンのベースを両足で弾いていたら、腰が痛くなってしまいました。エレクトーンを弾くときは椅子に浅く腰掛けるので、両足を浮かせて上体の姿勢を保つ「両足ベース」は腹筋が必要、と言われておりますが、背筋も必要なんだな、と実感しました。
鍵盤楽器で使うのは指先だけのようですが、重音を弾くときは手のひら、オクターブのトレモロは前腕の筋肉を使いますし、幅広い音域を駆け上がるようなフレーズでは、腹筋と背筋、それに上体を支える足の力も必要です。
以前、勉強会の雑談で、球技をやっている子には器用に演奏できる子が多い、という話題がありました。日常的に球技などで体を動かしていると、筋肉も付き、思った通りに体をコントロールする能力が鍛えられているからかもしれません。
しかし、思った通りに体をコントロールするというのは難しいもので、「わたしの腕なのに!わたしの手なのに!!」と歯がゆく思いつつ、苦手なところを反復練習する日々。
演奏に一番必要なのは、筋肉を付けて、思った通りに体をコントロールする能力を獲得するまでの忍耐力なのかもしれませんね。
※ タイトルのタントtantoは、「たくさん」という音楽用語です。
3月のとある午前中、パーカッション勉強会では、JESフォーラム〔私が所属する千里jetの各勉強会の活動報告の場〕での発表のための前日練習が行われていました。
「速さに不安があった『マンボ・メドレー』もいい感じになりましたね」とリーダーのK先生。そして、S先生の「今日の良かった演奏を録音して発表に使っちゃおうか」という発言に、一同、笑いに包まれました。
そして、本番当日。他の勉強会の一年の成果が次々と発表され、いよいよパーカッション勉強会の出番がやって来ました。
まずは、打楽器のセッティング。N先生から「ティンバレスのスティック取って」と声をかけられ、私の足元にあったカゴに手を伸ばしました。ところが、カゴを漁っても漁っても、2本組のスティックが1本しか出てきません。「なんで無いの?」とパニック状態になりかけた時、カゴの外にもう1本が転がっているのを発見。ようやく、準備完了となり、演奏がスタートしました。
ゆっくりな『ブラック・マジック・ウーマン』は問題なく終わり、続いて『マンボ・メドレー』の演奏が始まりましたが、人前で演奏する緊張感もあってか、どんどんテンポが上がっていきます。全員が生の演奏なら問題ないのですが、合わせる音源(打楽器以外のパートの演奏)は録音なので、ズレたのに気づいては直し、またズレては直し、とかっこ悪い演奏になってしまいました。
本番は、1度きり。スムーズに演奏に入れるような準備、周りの音をしっかり聴ける冷静さ。本番で失敗しないために、いろいろ課題はあるなあ、と反省の一日でした。
生徒のTさんは現在、パーセルの「シャコンヌ」に取り組んでいます。バロック時代の曲も数曲仕上げ、多声音楽にもだいぶ慣れてきたかな、とお見受けしていたのですが、「この曲、あまり好きじゃありません」と衝撃の発言。装飾音符と付点のリズムが難しくて、練習をしていても面白さが感じられないそう。
ところが次のレッスンでは、「この曲、好きになってきました。2分音符だった低音が付点2分音符になると浮力が出てきて、いいですよね」と明るい表情で伝えてくれて、こちらもうれしくなりました。
先日、JESフォーラム〔千里jetの各勉強会の活動報告の場〕があり、そこで、ヴィオリラ〔弓で弾いたりピックで鳴らしたりする大正琴のような見た目の弦楽器〕勉強会のアンサンブル演奏を聴きました。曲は、マスカーニの間奏曲(『カヴァレリア・ルスティカーナ』より)。全体がバランス良く調和しているのに、5つのパートがそれぞれ際立って聞こえる立体的な演奏で、心洗われるようでした。
ヴィオリラ勉強会メンバーの演奏と比べると、自分の演奏は、3次元のものを無理矢理平面に入れたようなゴチャッとした感じになっているな、と反省しました。そして、メロディとそれ以外の声部のバランスを取りつつも、どのパートの音も疎かにせず、心を込めて弾こう、と思いました。
すっきりと立体的な演奏をするためには、Tさんのように、メロディ以外のパートの動きに魅力を発見できると良いと思います。繰り返し聴いたり、弾いたりしている内に、曲のあちこちに魅力を感じられるようになると良いですね。
※ ご参考までに、ピアノ曲に関するブログです。
→ 「シャープとフラットの話」(カバレフスキー「ワルツのように」)
今回の勉強会では、3月のJESフォーラムで発表することについて話し合い、今年度を振り返りました。
その中で、5月のjetの総会で、エレクトーン・プレイヤーの鷹野雅史さんの演奏を聴いて、言葉をしゃべっているように聞こえるレジストレーションに興味を持った、ということがありました。実際に、勉強会メンバーでレジストレーションのセッティングをしてみましたが、弾き方にもコツがあって、なかなか難しかったです。
勉強会メンバーのU先生は、千里jetですが、先日の「エレクトーン・ジョイフル・コンサート」にもご出演されました。そこで、U先生は、演奏の中で上手にエレクトーンをしゃべらせていて、客席からも「エレクトーンが『ハッピー』ってしゃべった!」なんて、かわいらしい声が上がっていました。
「ジョイフル・コンサート」を聴きに行った先生たちは、「エレクトーンの楽しさを再認識して、このところエレクトーンをバリバリ弾いているわ」とか、「先生が楽しそうに演奏している姿を見せることの大切さを痛感して、発表会で講師演奏をするって決めた!」とか、大いに触発された様子でした。
総会での鷹野さんの演奏から、玉突きのように、次々と「音楽熱」が伝播していったのだなあ、と感慨深く感じました。演奏を聴いてもらう、ということは、誰かに影響を与えることにもなりうるのですね。
節分の日の先日、なんばjetと堺jetの先生たちのエレクトーン・コンサートがありました。※私の所属は千里jet。
先生によるコンサートですから、観客席の前方は、その生徒さんたちであろうお子さんが大勢いました。なので、私たちは、会場が全体が見渡せる後方の席に。そこで、「客席の温度の変化」というものを初めて感じました。
オープニングは、弦楽器の超絶技巧曲「パガニニスタ」。華麗な演奏に、客席は緊張した感じ。そこから、映画音楽やジャズが続き、ビッグバンド・ジャズのあたりから、客席の温度が上がってきました。そして、アニメ「ミニオンズ」の挿入歌「ハッピー」が始まると、子どもたちは踊り出し、大人たちも手拍子でノリノリに。続いて、「これぞエレクトーン・プレイヤー!」という感じの足さばきでベースもかっこいいジャズが奏でられ、その後も、会場全体がホットなまま、クラシック、ポップス、USJメドレーなど多様な音楽が演奏されました。
コンサートや発表会では、静かに耳を傾けてもらいたい曲も、ワイワイ盛り上がってほしい曲も演奏されます。客席の温度の変化を意識してプログラムを組めば、お客さんに、より音楽を堪能してもらえる催しになるかもしれないな、と思いました。
うれしかったのが、一緒に聴きに行った夫が、「エレクトーンを弾けたら、すごく楽しいのだろうね」と言ってくれたこと。ご出演の先生方みなさん輝いていらっしゃって、音楽の楽しさ、素晴らしさが伝わってくる、すてきなコンサートでした。
勉強会の前に、S先生が田中カレンさんの『星の動物たち』の楽譜を見ながら発表会で弾かせる曲を思案していました。次第に勉強会メンバーが集まって来ますが、みなさん一様に「田中カレンさんの曲って、きれいよね」とうなずき合うので、You-tubeでの楽曲鑑賞会が始まりました。
曲もファンタジックで美しく素敵でしたが、音大で教えていらっしゃる赤松林太郎さんの演奏に心惹かれました。音楽のレッスンでは、よく「歌うように弾きましょう」と言われます。赤松さんの演奏は、まさに歌うようでした。
そこで、ピアノの講座で、海川千史先生が「歌曲をピアノで弾くときには、メロディを歌ってごらんなさい。跳躍する音程の時は少しテンポ・ルバート〔自由なテンポで、の意。この場合、少しもたつくように〕になるでしょう?」とおっしゃっていたのを思い出しました。
ポピュラー・ソングでは、リズム・セクションも主役級の扱いで、一定のテンポに乗って歌われることもあるので、「歌うように」テンポ・ルバートするときの参考にはなりませんが、歌曲やcantabile〔歌うように〕が得意な楽器を唯一の主役にした楽曲は、テンポに自然な揺らぎがあります。そういう曲をどんどん聴いて、口ずさんでみて、自然な揺らぎを身に着けたら、歌うように弾くための近道になりそうです。
※ ご参考までに、ピアノ曲に関するブログです。
→ 「シャープとフラットの話」(カバレフスキー「ワルツのように」)
※ ご参考までに、言葉と音楽、または歌と演奏に関するブログです。
指導法勉強会で作成したレベルチェックシートを使い始めて、1年近くが過ぎました。今回の勉強会で、使ってみての感想の中に、指導者にとっては耳の痛いことがありました。
それはT先生の「チェックシートを使ってショックだったのが、♭〔フラット。半音低くするマーク〕も、♮〔ナチュラル。♯や♭で変化させた音高を元に戻すマーク〕も、“シャープ“という名前だと思っていた子がいたんです。しかも、一人だけじゃなく!」という発言です。
その記号が初めて出てきたときには、しっかり教え、生徒さんも理解したと感じられても、後になれば、すっかり忘れられていることも案外多いみたいです。
H先生も、自分の子どもが学校の音楽のテストの感想欄に「ピアノで習わなかった音楽用語を音楽の授業で知ることができて良かったです」と書いていたので、何を習ったのかと聞けば、全部かつて教えたことだったそう。
記憶として定着させるには、とにかく繰り返すこと、と聞きます。何度も思い出してもらえるような印象的な伝え方をするか、間隔を置いて、思い出させるように質問するのが良いかと思います。
チェックシートも一度クリアしたら終わりではなく、忘れたころに不意打ちで質問したりして、何度も使っていこうと思いました。
※ ご参考までに、「レベルチェックシート」に関するブログです。