ビオラの役割

「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」のビオラが入ってくるところ
「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」のビオラが入ってくるところ

 ステージア研究会は、引き続き、「エレクトーンで鳴らせる楽器の指導書づくり」をしています。

 

 エレクトーンの音色のボタンの並び順に従って、まずは、ストリングス〔弦楽器〕群のバイオリンから。

 カテゴリーは「ストリングス」、名前は「バイオリン」、音の出し方は「弦が4本あり、弦部分を弓でこすったり、指ではじいたり(ピチカート奏法)して演奏する」、単音or重音は「主に単音で、重音も出せる」、などと記載事項を埋めていきました。

 

 次はビオラ。ところが、有名な曲の項目で、「これぞビオラ!」と得心できる曲が見当たりません。

 そんな時、N先生から、エレクトーンのテキスト『Electone Gallery7』で弦楽スコアをエレクトーン演奏用に編曲する課目があった、と発言が。

 その課題曲は、モーツァルト『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』の第2楽章でした。

 第一テーマの1回目は、第1バイオリンと第2バイオリン、チェロだけで奏でます。2回目になってビオラが登場するのですが、途端に、音の厚みが増して、奥行きが広がるんです。

 バイオリンのような華やかな音色ではないので、主旋律を奏でることは滅多にありませんが、ビオラの存在感、すごいです。

 

 生徒さんのための指導書づくりで、ビオラの役割の重さを実感することができました。人に教えることが、一番勉強になる、と聞いたことがありますが、本当にその通りだなあ、と思いました。


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