勤勉なる若きアーティストたち

会場のフェニックスホール
会場のフェニックスホール

 先日、「羽ばたけ!若きアーティストたち」という関西の若手音楽家支援のコンサートを聴きに行きました。声楽、ヴァイオリン、ピアノの若き音楽家たちの舞台です。

 

 会場が暗くなり、ドレス姿の女性が2人出てきます。ソプラノの歌手と伴奏のピアニストの方です。

 まず「1分間スピーチ」があって、それから演奏という流れでしたが、300人ほどの観客に向かってしゃべり、ソロで歌うなんてすごい度胸だなあと思いました。そして、会場に語りかけるような美しい歌声が響きました。

 

 それから、8つのソロまたはアンサンブルの演奏の舞台が繰り広げられました。

 ラヴェル『夜のガスパール』より「スカルボ」、サン=サーンス(リスト編曲)「死の舞踏」、サラサーテ「ツィゴイネルワイゼン」など、超絶技巧の曲も拝聴できました。

 

 音楽高校の先生をなさっている方もいらっしゃいました。お忙しい中、時間をどうにか捻出してこの場に立っているのだと思うと演奏後の拍手に力がこもりました。

 

 どの出演者も、地道な練習が欠かせないスケールやトレモロが美しく、勤勉さを感じました。日々研鑽を積み、音楽の道をひた走っている若き音楽家たちはまぶしく見えました。

 私は、もう若くはないですが、長生きする予定なのでまだまだ時間はあるはず。勤勉に生きよう、そして、美しい演奏ができる指導者になろう、と思いました。


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