先日、叔父の法事があって間近でお経に触れる機会がありました。
お経には、レチタティーボ〔抑揚の少ない歌〕のようなところと、アリア〔朗々と歌いあげる歌〕のようなところがあります。
聞いていると、レチタティーボ的なところは、デモ隊があげる「〇〇反対」というシュプレヒコールに似ていました。デモ隊の参加者たちも、お経を聞いて育って、そういう節回しが身についているのかもしれませんね。
また別の日に、ドイツからフランス、スペインを経由してポルトガルへ行くトレーラーのドキュメンタリー番組を見ました。
国が変わると、BGMの歌もその国の歌に変わります。
歌の変化が景色の変化よりも面白くて、お経のアリア的な部分を使って、日本、フランス風、スペイン風の楽譜を作ってみました。
日本は粘るような音のディジュリドゥ〔オーストラリアの先住民の笛状の楽器(長さは1メートル以上!)〕、フランスは吐息混じりのパンフルート〔アンデスの複数の笛から成る縦笛〕、スペインはリズミカルなケメンチェ〔トルコのバイオリンのような楽器〕と手拍子(楽譜の X のところ)のイメージです。
それぞれの国の歌で、それぞれの音色やアーティキュレーション、奏法のようなものを感じられ、言葉というのは楽器のようなものなのかもしれないな、と思いました。
※ ご参考までに、言葉と音楽、または歌と演奏に関するブログです。