動画で伝えられること

ト音記号の形を覚えるための動画も作りました
ト音記号の形を覚えるための動画も作りました

 2度目のワクチン接種が済んだから、やっと、研究会やセミナーに出かけられる、と思ったのも束の間、感染力の非情に強いオミクロン株なるものが登場し、日本国内も毎日大勢の感染者が報告されるようになりました。

 マスクをしていても50センチの距離での会話で感染するというのですから、対面レッスンはお休み。生徒さんたちとは、演奏動画のやり取りを再開することに。

 

 心配だったのが、年末に体験レッスンに来て、まだ2回しかレッスンをしていないIちゃん(年中さん)のこと。

 歌を歌ったり、音楽に合わせて体を動かしたりして、音楽に対する感性をはぐくむ時期なのに、動画のやり取りで何が伝えられるのだろう、と悩みました。

 

 恐る恐る、リズム打ちをしたり、体を動かしながら歌っている動画を送ってみました。

 すると、Iちゃんがそれを見ながら歌っている動画が返信されました。「毎日少しずつですが、時間を作り練習しています。嫌がることなく楽しくやっています」と、お母さまのメッセージが添えられて。

 

 対面レッスンでは、マスクで口元が見えないし、見本を見せられるのも週に一度だけ。動画では、歌っている口元が見えて、毎日見本を見ながら歌える。

 双方向的ではない、平面の画面の中、という制約はありますが、動画ならではの利点もあって、良かったなあと思いました。

 

 新規感染者数は減少に転じているものの、しばらくは、動画のやり取りが続きそうです。

 生徒さんが楽しんで音楽を続けられるよう、そして、コミュニケーション不足にならないよう気をつけながら、この局面を乗り切りたいです。


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