locoな歌声

Sちゃんがきれいな歌声で歌える「茶色の小瓶」
Sちゃんがきれいな歌声で歌える「茶色の小瓶」

 新しい曲に入ると、まず、参考演奏を聴き、次いで、メロディをドレミで歌います。メロディが、ちょっと声が出ないような高い音域の場合は、1オクターブ低くして歌います。

 

 そんな時、感心してしまうのが生徒のSちゃんの歌声。高いソやラの音も、loco〔楽譜通りの音の高さ〕で歌えるのです。

 音には、その音域によって持っている表情というものがあって、1オクターブ低くして歌うと、重たい音になってしまいます。それが、Sちゃんの場合は、その音本来の軽やかさで歌えるのです。

 

 これはいい!と思って、私もまねして歌ってみました。

 何とか高いラまで出ることには出るのですが、何回か歌っていると、のどに来ます。

 今年は新型コロナウイルスへの対策で換気扇を回し、窓を開けたままレッスンしているので、加湿器を「強」で稼働させ続けてもなかなか湿度が上がりません。

 のどに負担をかけない歌い方を習得する前に、乾燥も相まって、のどを痛めてしまいそうなので、無理に高音を出すのは諦めました。

 

 メロディを歌うときは、1オクターブ低い音しか出せなくても、気持ちはlocoな音で。Sちゃん以外の生徒さんたちには、そう伝えてから歌おうと思います。 


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