未来のためのリハーサルではない今

K先生にお借りしたサンバゴベル ※クリックでYou tubeへ
K先生にお借りしたサンバゴベル ※クリックでYou tubeへ

 パーカッション勉強会でお借りしていたサンバゴベルとタンバリンを、先日、K先生にお返ししました。

 2月の末に、急に全国の学校が休校となり、勉強会で集まっていたヤマハ音楽教室のセンターも使用できなくなって、それ以来、お借りしたままの楽器でした。

 

 パーカッション勉強会は、3月に、jetの千里支部が大阪なんば支部に統合される前の、最後のJESフォーラムで一年の成果を発表して解散するはずでした。

 それが、5月に延期になり、緊急事態宣言を受けて、さらに延期になり、ついに、発表は取り止めとなりました。

 2月の勉強会、あれで最後だったのだな、と寂しく思います。

 

 以前、テレビで哲学者の岸見一郎さんが「今が本番なんです。今は、未来のためのリハーサルではない」とおっしゃっていました。それを聞いたときは、納得できませんでした。

 パーカッション勉強会でも、3月のJESフォーラムでの発表を目指して練習していました。

 

 でも、今は、毎月の勉強会こそが本番だったのだな、と得心しています。

 楽器の準備をして、ウォーミングアップの基礎打ちをする。そして、K先生が選んでくれた曲(おかげで好きな曲がたくさん増えました)をステレオで流しながら、それに合わせてボンゴ、コンガ、ティンバレス、アゴゴ、マラカス、ギロ、シェイカー、ビブラスラップなどなど、いろんな楽器のアンサンブルをしました。それから、楽器を片付けて、しばしの歓談。

 それが、なんと10年ほど続きました。

 

 パーカッション勉強会での日々が、わたしの中のどこかに積もっています。

  K先生が「コツコツ続けてきたことは、どんな形になるかはわかりませんが、きっと何かを残してくれる」とおっしゃっていましたが、本当にその通りだなあ、と思っています。


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