パーカッション勉強会でお借りしていたサンバゴベルとタンバリンを、先日、K先生にお返ししました。
2月の末に、急に全国の学校が休校となり、勉強会で集まっていたヤマハ音楽教室のセンターも使用できなくなって、それ以来、お借りしたままの楽器でした。
パーカッション勉強会は、3月に、jetの千里支部が大阪なんば支部に統合される前の、最後のJESフォーラムで一年の成果を発表して解散するはずでした。
それが、5月に延期になり、緊急事態宣言を受けて、さらに延期になり、ついに、発表は取り止めとなりました。
2月の勉強会、あれで最後だったのだな、と寂しく思います。
以前、テレビで哲学者の岸見一郎さんが「今が本番なんです。今は、未来のためのリハーサルではない」とおっしゃっていました。それを聞いたときは、納得できませんでした。
パーカッション勉強会でも、3月のJESフォーラムでの発表を目指して練習していました。
でも、今は、毎月の勉強会こそが本番だったのだな、と得心しています。
楽器の準備をして、ウォーミングアップの基礎打ちをする。そして、K先生が選んでくれた曲(おかげで好きな曲がたくさん増えました)をステレオで流しながら、それに合わせてボンゴ、コンガ、ティンバレス、アゴゴ、マラカス、ギロ、シェイカー、ビブラスラップなどなど、いろんな楽器のアンサンブルをしました。それから、楽器を片付けて、しばしの歓談。
それが、なんと10年ほど続きました。
パーカッション勉強会での日々が、わたしの中のどこかに積もっています。
K先生が「コツコツ続けてきたことは、どんな形になるかはわかりませんが、きっと何かを残してくれる」とおっしゃっていましたが、本当にその通りだなあ、と思っています。