引っ掛かるポイント

アウフタクトの「春の知らせ」
アウフタクトの「春の知らせ」

アウフタクトではなくなった「春の知らせ」
アウフタクトではなくなった「春の知らせ」

 教材の曲の中には、たいていの生徒さんが引っ掛かる難関のようなポイントがあります。その一つが、W. ミュラーの「春の知らせ」。3拍子、且つ、アウフタクト〔小節頭の1拍目より前からメロディがフライングして始まる〕の曲です。

 1小節目を2拍で終えて、2小節目に入ってしまう子が多いのですが、きっと、アウフタクトの部分から3拍子の3拍のまとまりに収めようとしているのでしょうね。3拍子の拍子感は身に着いているのだから、もう一歩です。

 

 先日、Hちゃんが「春の知らせ」のページのイラストの中に、ミミズ君を見つけました。メインはウサギさんとスノードロップのお花の絵なのですが、お花の横の木のうろの中からミミズっぽい虫が「ハーイ」と小さな顔をのぞかせています。

 歌詞を当てはめて歌えばアウフタクトで弾けるかな、と思い、即興で「ミミズ君、ハーイ」と歌ってみました。続きの歌詞は、Hちゃんと一緒に頭をひねりましたが、なんだかイマイチ。でも、何度か、「ミミズ君、ハーイ」と歌っていると、Hちゃんがアウフタクトで弾けるようになりました。

 

 引っ掛かるポイントがあったら、「しめた!」と思ってほしいです。乗り越えるのは大変かもしれませんが、そこは自分の伸びしろなのだから、確実に上達できます。

 わたしも、一朝一夕では、クリアできないことがたくさんありますが、高い壁でも少しずつ登っていけたらいいな、と思います。

 

 

※ ご参考までに、拍子感やリズム感に関するブログです。

  → 「リズム感を培う」

  → 「足元から音楽に乗ろう」

  → 「隣で感じるアンサンブル」

  → 「1拍の長さと空間の広さ」

  → 「8分の6拍子の世界」

  → 「同音連打と拍子感」

  → 「続・同音連打と拍子感」

  → 「リズム感のある体」


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