ピアニストの手

日本人サイズの私の手
日本人サイズの私の手

 名曲アルバム+(プラス)という番組で、リストの「ラ・カンパネラ」を視聴しました。一面の黒の中に、見えないピアノを奏でる手と、その下の鏡像の手だけが浮かび上がっている、というシックな映像です。

 

 リストの手は、ドから1オクターブ上のソまで届くそうです。そんな大きな手用に書かれた楽譜ですから、日本人サイズの手で弾くと必死なはずなのに、優美です。映っているのは、たぶん奏者の反田恭平さんの手だと思うのですが、美しい音楽に合わせて動く様はまるでバレリーナのよう。

 

 バレエには、いくつもの「ポーズ」があり、それをつないでいくことで踊りになる、と聞いたことがあります。「ラ・カンパネラ」の無数の音の一つ一つを「ポーズ」のような完璧さで鳴らし、それらをスムーズにつなげられるからこそ、ピアニストの手の動きはこんなにも美しいのだろう、と思いました。

 

 一緒に見ていた夫が「ピアニストの指も10本なんだね」と言っていました。自分の手を見てみると、確かに指が10本。指の数は同じなのに、ピアニストとは、運動性能が違いすぎます。これからは、もっと練習を頑張らねば!と反省しました。


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