足元から音楽に乗ろう

「基礎打ち」のリズム
「基礎打ち」のリズム

 パーカッション勉強会では、ウォーミングアップとして、まず、「基礎打ち」からスタートします。メトロノームのカウントに合わせて、4分音符、8分音符、3連符、16分音符をそれぞれ2小節ずつ、ドラムのスティックで練習パッドを打つことを繰り返します。その時、右足は4分音符を刻み続けています。

 

 今回、その「基礎打ち」に、左足も付けることになりました。左足は2拍目と4拍目をつま先で打つのですが、アクセントが付くので、打つ前につま先を振り上げなければなりません。その結果、1、3拍目はかかと、2、4拍目はつま先で打つ、というシーソーのような動きになります。

 左足の動きをキープしながら、右足の4拍刻みをスタートし、さらにスティックも加えると、たちまち混乱状態に。両手両足で別々の動きを同時にするのって、とても難しいな、と思いました。

 

 先日、テレビを見ていたら、ジャズ・ピアニストの松永貴志さんが、左足でビートを刻みながら演奏をしていました。右足はダンパー・ペダルを絶妙なタイミングで踏み、両手は鍵盤の上を走り回っています。足元からビートが生まれ、そのビートに乗って音楽が踊っているようでした。

 音楽に合わせて足を動かすのではなく、自分の足でビートを生み出して、そこに音楽を乗せる、そんな演奏ができるよう、両足付きの「基礎打ち」も頑張ろう、と思いました。

 

 

※ ご参考までに、拍子感やリズム感に関するブログです。

  → 「リズム感を培う」

  → 「隣で感じるアンサンブル」

  → 「引っ掛かるポイント」(アウフタクト)

  → 「1拍の長さと空間の広さ」

  → 「8分の6拍子の世界」

  → 「同音連打と拍子感」

  → 「続・同音連打と拍子感」

  → 「リズム感のある体」


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