休符の表情

タンウンタンウン、タンタンタンウンのリズム
タンウンタンウン、タンタンタンウンのリズム

 5月から新しい生徒さんたちが通ってくるようになりました。小さな生徒さんたちが習うリズムは、タンウンタンウンとか、タンタンタンウンといったシンプルなものです。 

 小さな生徒さんとリズム打ちした後に、中学生のSちゃんの演奏を聴いて気づいたことがあります。休符にも表情がある、ということです。

 

 Sちゃんは、歌うようにメロディを弾ける子なのですが、フレーズの終わりの休符のところを、音が自然にスーッと消えていくように演奏していました。

 自然と音が消えていくような休符の他にも、風がふっと止むようなふわっとした休符、ドアをバタンと閉めるような緊張感のある休符、問いかけるようにキュッとしぼる休符などなど、フレーズの終わりだけでも、いろいろな表情の休符があります。

 

 もちろん、スタートは、「音符=オン」、「休符=オフ」と大まかに捉えるところからです。そこから、休符にもいろいろな表情があること知り、イメージを持ち、イメージ通りの表現をするためのテクニックを習得する。そして、(ここはこう表現しよう)と自分で考え、イメージ通りに演奏できるようになる。生徒さんたちがそんな演奏者になれるよう、休符の表情も意識して、レッスンを進めていこう、と思いました。


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